「なぁなぁ、こーくん!」





何や、誰やねん、まだ眠いねんて…




「こーくん!こーくんってば!!」







んんんんん、、、



「あー、もー、るっさいなぁ....」

「うるさいちゃうわ!起きてよ!」


「あー、はいはい、分かった、分かったから叩くなや。」



「はい!それでよーし!」





俺のベッドから降りて満足気に笑う、



「んで?今日はなんなん、なっちゃん。」




夏巴、僕の幼馴染みで、腐れ縁。

背は普通。まぁ、僕より低いんは当たり前やな。

体重は小3の時知ったやつ以来、何も言わんようになった。まぁ、そりゃそうか。

何でデブちゃうのに、隠すんやろ。
むしろ自慢したらええんに。


「まぁ、今日はなぁー、えー、まぁ、その..」

「んー?何ー?」



そして今は高校2年の夏休み。


休みの初日から一週間経って、僕の課題は全部終わった。
最初に全部終わらせて、後は自由に過ごした方が絶対ええと思う。
そっちのが気ぃ楽やしな。

まぁ、なっちゃんはそうでもないっぽいわ。

というか、課題のことなんかすっかり忘れてるわ、この顔やと。


「で?朝から僕の部屋に上がり込んできて?叩き起こしたってことは、まぁそれなりに用事があるんやんな?なぁ?」


…自分でも、ちょっとSなところがあるんとちゃうやろか、って思ったりもする。


もしかしたら、なっちゃん限定かもしれんけど。何か焦ったりするんオモロイし。