「このあいだはごめん。あんなことしちゃって、反省してる。」


そんなことないよ、ただ気持ちを知りたいの。


「でも俺、奈津美ちゃんのこと好きだよ、本気だから。あのキスは、本当だよ。それは分かってほしいんだ。」


「ウソ、、、だ、、。」


「ウソじゃないって。信じろよ。」


両手をそっと握られて、まっすぐに見つめられて、ドキドキした。


「こういうの、運命っていうんだと俺は思う。」


俳優だからかな、恥ずかしいセリフ、かっこよく、普通に言えちゃうんだね。


「偶然が何度もあった。エレベーターで一緒になったときは、俺さすがにびっくりしたよ。」