「大丈夫、すぐ連絡するから。泣くな、俺がいるだろ。」


「…え?」


「一人じゃねえってこと。」


私の頭を軽くポンポンとして、緊急ボタンを押した。


「はい、カスタマーセンターです、どうされましたか?」


「◯◯ビルなんですけど、今の地震で、エレベーター止まりました。」


「申し訳ございません。直ちに向かいます。◯◯ビルですと、、、申し訳ございませんが、30分程お待ちください。」


「さ、30分??」


思わず叫んでしまった。

カスタマーセンターとの通話も切れた。


「会いたい人、帰っちゃうのか?」


「多分、、、。」


やだ、会いたいよ、、、