「今日ね、旬が委員会のノートまとめてくれたんだぁ!」


「さっき旬がね、私と美由紀の分の感想文壁に貼ってくれたの!」


「旬ーっ」


「旬っ」


旬。旬。旬。


呼ばないで欲しかった。その名前。


だって好きだから・・・。それしか言えない。



放課後。



プリ帳を作っている最中の手を急にとめて、美玲は言ってきた。


「私ね、旬のこと好きなのかも・・・?」



・・・・!?



どん底に落ちた。


心臓がとまりそう。


そんな赤い顔で言わないでよ。


両思いになっちゃうじゃない・・・。


哀しいよ。


そんなのヤダよ。