お姫様だっこ・・・嫌だったかな?
なんだ、このキモチ・・・。
おかしい。おかしいぞ俺・・・。
これが「恋」っていうのか?
やばい・・・。触れたい。もっと近くで。
「ん・・・。」ふにゃ・・・。
寝返り・・・。顔が間近にある。
きれいな肌だなー。幸せそうだし。
「ん・・・やっ虫・・・」嫌そうなカオ。夢でも虫に遭遇してんのかよ・・・
「・・ゅん・・」
ん・・・?今なんか人の名前のような・・・
「しゅ・・・ん・・・。ムニャムニャ・・・」
一気に胸が締め付けられた。何も知らないのに。
やっぱり俺コイツのこと好きなんだ――
旬が父だろうが兄弟だろうが同い年だろうが好きな人だろうが関係ない。
俺に振り向かせてやる。
頭の中を俺でいっぱいにしてやるんだ。
時間かかるだろうけどさ。
絶対・・・頭ん中俺でいっぱいにしてやる。
「・・・ん・・・むにゃ・・・」
口が開いた。