締め付けられるような感覚が 俺の心臓を襲い、心拍数が上がる。 今までにない、不思議な感覚… 目の前にいる、 この女を見た一瞬のうちに。 あ、断じて恋とかではないけど。 「………あ、私、桜木花梨です。 よろしくお願いします…。」 桜木花梨……。 どこかで聞いた事のある名前… まぁ、気のせいか。 「ほら、裕也! お前もなんか言えよ。」 「……………よろしく…。」 席について、つぶやく。 「いい、高校生活になりそうだ。」