…えっ?今なんて。




「何言って…」



「ーー朝……下駄箱で…」




思わず立ち止まる。



裕也くんも私の方を向いて止まる。




どうしよう…。



これじゃ、言い逃れできないよ。



でも、口止めしなきゃ!




「裕也く…」



「ーーーお〜い!」




後ろから、私の声をさえぎる大声。



顔を見なくてもわかる、光くんだ。




「まだ教室に戻ってなかったの?
なんなら一緒に行こーぜ♪」




私は光くんの方に振り返る。




その時に、裕也くんが
ニヤリと笑った気がした…。