「あんただって、熱かったじゃない」



「そりゃ、好きな女抱いてるんだぜ?

少しぐらい体温も上がる。


それが何か?」



「何か?って、あんたが勝手に・・・」



「でも、嫌なら抵抗しろって言っても

お前、抵抗しなかっただろ?

嫌じゃなかったってことだから

のぼせたのは自己責任。」



「なによ。もう少し

優しくしてくれたっていいじゃない」



「例えば?」



「例えば?って。その。例えば…


大丈夫?って、頭を撫でなくれたり


体冷やしてくれたり。そういう事。」



「ふーん。」




そう言って裕也が私を部屋へ引っ張る。




「大丈夫か?具合悪くないか?」




そう言って裕也が私の頭をなでる。