ーードンドンッ
「裕也!ねえ裕也、いるんでしょ?
ちょっとここ開けなさいよ」
「うるせーな。なんだよ」
めんどくさそうにドアを開ける。
「なんだよ、じゃないわよ!
戸田さんに変な事吹き込んだでしょ。
誤解されちゃうじゃん!」
「誤解ってどんな?」
「まるで私が変態みたいじゃん。
あんたが急に抱きしめるから
私がのぼせちゃった・・・」
って、え?私がのぼせた原因って・・・
「へぇー。俺が抱きしめたから
お前のぼせたんだ。初耳だなぁー。」
裕也が意地悪そうに言う。
「ち、違うわよ。
ずっと入ってたから熱くて・・・」
「でも、お前の事抱きしめたら
いきなり体温上がってたぞ。」