「…………………」
あれ、光くん固まっちゃた。
顔から血の気が引いて
青ざめちゃってるよ。
左の方から何か感じるけど…
気のせいだよね?
「……光くん?」
「ーーあぁ、じ、実は…さ…、
あいつ……と……家が…近い…
そう、家が近いんだっ!
そういうことだから!
お、俺、トイレ行ってくるっ!」
そう言って慌てて教室から
出て行った光くん。
「…なんか隠してるっぽいよね…。」
「…何かに怯えてたような…」
そう言って私達は裕也くんを見る。
裕也くんは、静かに
分厚い本を読んでいた。
「……気のせいかな?」
でも、2人の関係には驚きだなー。
仲良くなるにつれて、
その疑問も解けるかなー。
そう、軽く考えてた私がバカだった。
疑問が解けるとともに、
自分に恐怖が訪れるとも知らずに…