「………あ、私、桜木花梨です。
よろしくお願いします…。」



「…私、指原舞です。」




裕也くんは無反応。



長い前髪と、黒ブチのメガネで
裕也くんの目は見えない。




でも、わかるのは
見えない目からの目線は
私達を見つめてる…。




「ほら、裕也!
お前もなんか言えよ。」



「……………よろしく…。」




ボソッと小さな声で言った
裕也くんは、私の後ろを通って
左隣の席に座った。




「ごめんなー。ああ見えて、
あいつかなりいいやつだから、
仲良くしてやって?」



「……うん。」




光くんの親友だもん。



絶対にいい人だよね。



でも、性格が全く反対の2人が、
なんで親友なのかな?



どう考えても、裕也くんは
自分から話しかけなさそうだし…




「なんで2人は仲良くなったの?」




おぉ、舞、いい質問だね!




「あぁ、実はあいつー………」