ゆっくりとハイソックスを脱がしていく彼。
彼の手があたしの足に触れる度、顔に熱が帯びていく。
恥ずかしくて恥ずかしくてたまらない
そっと手で顔を覆う。
真っ赤だって知られたら、たまったもんじゃないし…
顔を手で覆っているけど
足に変な感覚は無い
テーピングされてるのはわかる
だけどジンジンしないし、痛くない。
そっと手の間から、見てみると。
少し長めの真っ黒な髪。
綺麗に整った女の子みたいな爪。
腕捲りをした手は、見ただけでは女の子。
あたしの前で跪いて手当てをする姿は、まるで…王子様。
『…おし……終わったぞ…』
こちらを見ると思って、また顔を隠す。
『……どした…?足、痛むか…』
首を横に振る。
顔を見るのが、あの瞳にあたしの瞳を持って行かれるのが、嫌だ。
すると、いきなり視界が明るくなる。
目の前には、綺麗に整った顔が。
「…ぇ……」
『………』
手を座っているソファーに押し付けられる。