「授業始めるぞ〜。」


三年の十二月。
授業そっちのけで受験勉強に勤しむ生徒たち。


あぁ、本当に嫌になる。

消えていなくなりたい。

チョークの音も
紙をめくる音も、
何もかもが鬱陶しくなる。

この空間から抜け出したい。
この狭い教室から。