顔から火が出そうなほど恥ずかしかった。

彼氏は何人かいたけど
せいぜいキス止まり。
すぐにめんどくさくなって別れてしまうおきまりのパターンだった。

「モテるのに意外だね。」

「……ばかにしてるでしょ。」

瀬良君は私の隣に座ってきて、

「そんなことないよ。
可愛い、って思った。」

余裕たっぷりな笑顔で
そんなことを言ってきた。