「……とまぁ、こんな感じの
救いようのない終わり方だね。
誰の気持ちが"真実の愛"だったのか、って。」

「………なるほど。
瀬良君は話すのがうまいね…。」

聞き入ってしまった。
マリーとアレクが結ばれたらよかったのに。

「この本、昔家にあって何回も読んだからね。
あらすじは全部覚えてる。」