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一度トイレに向かい目を軽く冷やしてから教室に戻ると、千夏が慌てた様子で駆け寄ってきた





「ちょっと!!あかり!!!あんたどうしたの!?」






「千夏・・・・ごめんね、急に抜けたりして・・・」






「いや、それはいいんだけど・・・・瀬戸口君にあかりのこと聞いても知らないの一点張りで、心配してたんだからね?」







冬樹の名前を聞いて自然と視線が下がってしまう





「あかり??もしかして、瀬戸口君と何かあっ「なんでもない!!!なんでもないから」でも、あんた目、赤いし腫れてる」






「・・・・もしかして、泣いてた?」


ピクッ


「・・・・・」





「あかり?ちょっと来て」





「え?ち、千夏!?」





「委員長~あたしら二人、もうシフト交代の時間だし抜けるね~」






「は~い。お疲れ~」






ガシ




「行くよ」





あたしの腕をつかみ、無言でどこかに引っ張られていく・・・