桃花がアイコンタクトする。

凛子も甘い顔から一転して、いつもの顔に戻って私の背中を部員にわからない程度に強めに叩く。

「いっっ!」思わず出そうになる声を抑えて、深呼吸して少し整える。よし!

「あ、次で最後。仲川璃久...」

ちょっとだけ長く呼びたくて、璃久だけフルネームで呼んだ。