大会とかも一段落した冬。


西『大原。最近は大丈夫か?』

バスケの練習の休憩の時。

不意に聞かれた、その言葉に体が震えた。


最近……。
大丈夫なわけがない。

全国大会のあと、髪の毛を切られたり、カッターナイフで切りつけられたりした。


どうしてそこまでするのか。

どうして、こんなにまでなっても私はバスケを続けるのか。


バスケが好きだから。
だから辞められなかった。


自分が努力する分、実力がついてくる。



それを知ってしまった喜びはいじめなんてものでは壊すことができないんだよ。