私に対するいじめは、物を壊される、汚されるだけでは終わらなくなった。
日に日に増える痣。
頬が真っ赤に腫れることもあった。
遂には先輩までもが私に手を出してきた。
『なんで、アンタみたいな奴が虎(西谷先輩)と一緒にいるのよ?』
肩を強く押される。その場所には昨日殴られた時の痣がある。
その場所を庇うようにリリコ先輩に背を向けると背中を押されて体が宙に浮いた。
階段の上にいた私達。
私はそのまま落ちる。
りりこ先輩たちは勝ち誇ったような笑みを浮かべていた。
心配したほどの怪我ではなく、次の日には練習に参加できた。
りりこ先輩たちは悔しがっていた。
残り3日。
それまでは何とかして怪我を増やさないようにしなくちゃ。