相手の強さは並外れている。 私達のチームはすぐにボールを取られた。 相手はそのままゴールに走る。 弧を描いたそれはゴールに収まった。 開始3秒。 相手チームの先制点。 前半。120対10。点差が大きく開いた。 相手は涼しそうな顔で、私たちは息が切れて走れない状態。 実力の差を感じる。 みんなの気持ちがダウンしていた。 私が盛り上げなくちゃ。 「こんなに楽しいんだ。頑張ろう。」 私は明るく言った。