『着いたぞ。』
最後、急カーブが多くて怖かった私は目を瞑っていた。
あと少しの距離を走り続けるバイク。
目の前にある大きな倉庫を見てびっくりした。
大きいなぁ。
どんな場所だろ?
銀行?病院?ショッピングセンター??
いろいろ思いついたけど、どれも違う。
「ねぇ。ここ、どこ?」
ヘルメットを取るのも忘れ見上げる。
『溜まり場だ。』
「主語がねぇよ。」
(ちなみに、作者は中学3年まで主語、述語が分かりませんでした。)
いきなり連れてきたと思ったらでっかい建物で、しかもその建物を溜まり場だと言う。
どんだけ豪華なのよ。
てゆうか、どんだけ金があるのよ。
やっとヘルメットをとった私。
長い髪を手櫛でといて、ゴムでポニーテールにする。
さぁ、どこからでもかかってこい!
みたいな変な気合を入れて遼の後ろを着いていく。