「ねぇ。結局どこ行くの?」

バイクで走り始めて15分。

バイクの怖さにはちょっと慣れた。
だけど、急カーブはまだダメ!

でも、学校から出てすぐの時と今とではスピードが違う。


学校から出てすぐの時は

『ルールは破るためにある!』
みたいな事を言っているような運転。



だけど、今は
『たく、お前が俺にしがみついとけばいい話だろ。』


とか言いながら、速度を守っている。


すっごいデカくて真っ赤なバイク。


「このバイク、遼に似合う。かっこいい」


呟いた言葉は遼に聞こえただろうか。