龍岡said

俺の本名は龍岡 遼。
ここら一体を占める王牙の時期幹部候補。

今日、この馬鹿を誘拐したのには訳がある。


総長が気に入ったらしくて、連れてこいと言われたんだ。


連れて行くだけなのに、カツアゲ?とかリンチ?とか…人を悪人みたいに言いやがって…。

ほんと、中1の時からなんの変哲もねぇなぁ。


総長も総長だ!俺をパシリに使って…

ま、それは仕方がないから。なにせ、あの人は王牙を最強にした人だかな。



ナタデココジュースを飲み終わった大原は片手でそれを握りつぶした。



っ!?まじかよ!?それ、スチールだぜ!?


その後はスチール缶をバスケットボールの様にゴミ箱へ放り投げた。

スチール缶は孤を描いてゴミ箱の中へ落ちる。

スリーポイントラインより遠い位置。


『劣ってないな…』

自分の足をずっと見つめている大原。

「腕はな…。行くなら行こう。」


切り替えるように明るい声を出した大原。



『馬鹿。顔に出てるっつーの…。』