「ぎゃぁぁぁ!!」
急カーブで斜め45度に傾いた車体の上で龍岡にひっつく私。
『もっと、可愛らしい悲鳴はできないのか!?』
呆れたらしい龍岡は更にスピードを上げて可愛い悲鳴の練習を私にさせた。
そんな練習は5分ばかり続き、私の喉は潰れて叫ぶどころか声もまともで出なくなった。
『悪かったな。これ、やるから飲め。』
龍岡が渡してきたのは中にナタデココが入ったジュースで私の大好物。
「あ、ありがと…」
龍岡が私にプレゼントなんて初めてだから何か裏があるんじゃないかと思ったが何もないようだ。
その後、その場所で5分二人で話していた。
「ねぇ、私をどこに連れて行く気?」
一番気になっていたことを聞く。
『着いてからのお楽しみってところかな?』
そこで会話が途切れ私はナタデココジュースを飲むのに集中した。