そのままでっかいバイクはエンジンを吹かしながら街中を走る。

何キロ出てるの!?
その前にどこに向かってるの?


私、拉致られた?

それより、明日が怖いんですけど。
あなた、そんな怖い印象ですけどモテるんですよね。

そんな貴方とバイクに乗ってきてしまった私は明日、どんな目に合うのでしょうか!?

化粧で老けたおば様方に何をされてしまうのでしょうか!?


そんなことを思いつつも口から出るのは悲鳴ばかり。



「私を殺す気か?馬鹿野郎。」


しぶしぶ私は龍岡に引っ付いてバイクの恐怖から逃げることとなった。