西谷先輩は私をベッドに座らせてくれた。

そして、震えてる私をぎゅっと抱きしめた。

『大丈夫だ。何も心配すんな。早く寝ろ。』


そう言って、私を布団の中に押し込んだ西谷先輩。


私は西谷先輩に手を握っててくれるように頼んだ。

不思議。西谷先輩はとても懐かしい匂いがする。


私が求めている匂いがする。


その夜。私は幸せな夢を見た。

コータと私と久しぶりに遊ぶ夢。



コータの顔にはモヤが掛かっていて、どんな顔なのかは解らなかったけど、コータと久しぶりに遊んだ。