『お前は日奈の過去を知っててやったのか?……知らないのか。』


過去?私の過去を西谷先輩はどこまで知ってるの?

誰とその話をしてるの?


『もう、いい。しばらくお前は日奈に近づくな。わかったな、遼。』


遼と話してたの?

ケータイを切った西谷先輩はこっちに歩いてくる。


私は動くことができなかった。

西谷先輩が私と西谷先輩の間にある扉に手を掛けた。



『…っ!?日奈!いつからいたんだ。』


私がいたことに気付いてなかった西谷先輩は焦っていた。


そして、私が震えていることに気が付いて部屋に入れてくれた。