私が出ていこうとした時。

「僕、泣かない!…っ」


これは、目と耳を疑った。
いつもは私の後ろに隠れて泣いてるコータが涙をこらえて自分より何センチも大きいボスたちを睨みあげているのだから。


『生意気言うな!』
ボスがコータの頭にげんこつを振り下ろした。

私は、そんなボスに突っ走って体当たりをして倒す。



それを見ていた取り巻きたちが私を地面に倒す。

これが、取っ組み合いのケンカかな?


私は髪の毛を掴まれて、コータも髪の毛を掴まれて…

私はコータの髪を掴んでいる男の子のおしりを叩く。

「コータに手を出すな!」