菅谷 響紀
莉音の旦那で主治医。
顔良し、性格良しの立派な医者。
菅谷 莉音
喘息持ちで体が弱い。
カフェで働いている。
菅谷 陽菜
中学2年生
莉音の遺伝を受け継ぎ体が弱い。
喘息持ちでしょっちゅう熱を出す。
桐谷 裕也
陽菜の主治医。
若く顔もいい上に医者としても完璧。
俺は莉音と結婚して守るものが一つ増えた。
それは…
「パパー…ここわかんない…」
娘の陽菜。
陽菜は莉音の遺伝をばっちり受け継いだのでクリクリの大きな目にこげ茶色の長い髪。
しかし、陽菜も生まれながら喘息を持っており非常に体が弱く、病院にお世話になることも少なくはない。
今は莉音より陽菜の方が注意して見てやらなければいけない。
そして、陽菜は生まれた頃から少食で中学2年生になった今でも全然食べない。
背は俺から見ればかなり低く体重もすごく軽い。
俺は187センチ、莉音は165センチ、陽菜は152センチというね。
俺から見れば莉音も小さいのに、そのまた下。
陽菜は莉音に似て、甘えん坊でかなりの病院嫌い。
陽菜も莉音も体調崩したときは病院に連れて行くのが一苦労。
陽菜「パパー…ここ教えて!」
そう、今は俺が仕事が休みなので陽菜が勉強を聞いてきている。
響紀「んーっと、ここはこれを代入して…」
と昼間から頑張ってます。
莉音は今日は土曜日だけど仕事があるみたいで家にはいない。
それから2時間ぐらい勉強のお手伝いをしていて、ふと陽菜の顔を見ると…
響紀「陽菜?」
なんか顔色が悪い…
陽菜「んー…なにー?」
そういいながらも顔はあげてくれない。
響紀「調子悪い?」
陽菜「…別に。」
響紀「悪いんだろ。もう勉強は終わり。ちょっと熱測って。」
俺は体温計を渡しながら言った。
陽菜「やだっ!」
響紀「もー…」
俺は陽菜の服のボタンを開けて体温計を入れた。
陽菜の腕を押さえて待ってると…
ピピピピっピピピピっ
響紀「んーっと…8度7…」
陽菜は俺に寄りかかってくる。
やっぱり怠いくせに…
響紀「…陽菜?ちょっと寝な?」
陽菜「んー…」
響紀「んーじゃない。明日上がってたら裕也のとこ行こうな。」
陽菜「…やだ。」
響紀「約束ね。ほら、部屋行って!」
陽菜は、立ち上がって歩こうとしたけどズルズルと座り込んでしまった。
響紀「どうした?」
陽菜「なんか…力入んない…」
響紀「…そっか。」
俺は陽菜を抱えて部屋まで連れて行った。
響紀「じゃあ後で見に来るね。」
陽菜「…」
響紀「ちゃんと寝ててな。わかった?」
陽菜「…」
響紀「返事は?」
陽菜「わかった…」
響紀「ん、いい子。じゃあね。」
俺は陽菜の頭を撫でてから部屋を出た。
ちなみに、陽菜の主治医の裕也とは俺の後輩だか結構仲がいいため敬語とかはなしでいってる。
2時間後…
すっかり日は落ちてきた。
陽菜の様子を見に行くと…
陽菜「ケホッケホッ…ケホケホッ」
発作か…
響紀「陽菜、大丈夫だよ。吸入しよ?」
ベットサイドの棚から吸入を取って口に当てた。
陽菜「ケホッケホッケホッ…」
響紀「ゆっくりでいいから、焦んないで。」
陽菜「ケホッスーケホッケホッハァー…」
それから30分後…
やっと陽菜の発作も収まったようだ。
響紀「よし、裕也のとこいこっか。」
陽菜「なんで…?明日って言った!」
響紀「でも陽菜発作でちゃったじゃん。」
陽菜「大丈夫だもん!明日って言ったから明日!」
響紀「そんな大声ださないで。」
陽菜「だって…グスッ…」