それなのに、俺のリスタートはいつまでたっても始まらない。

ゲームを終わらせたくない。
いや、違う。

ゲームなんか終わっていい。
そんな最低なゲームなら、俺だってこれ以上続けていたくなんかない。


俺がこれからも味わいたいのは
玲奈との純粋な時間。


飾らず
ストレートに物をぶつけ
憎まれ口も
たまに見せる素直な言葉も


一つ一つが楽しいと感じるのは玲奈との時間だから。


女はみんな、俺に媚びるのに必死で
内面を見せず、精一杯飾った自分を見せてくる。

そんなのはもう見たくない。


俺が見たいのは、
裏も表も関係ない君との時間だ……。



「玲奈。……俺はもう二度と、玲奈を騙すようなことはしないから……」



もう一度俺は
玲奈の傍にいたいんだ。