その次の日からクラスで二人三脚の練習が始まった。
私はもともと運動が得意ではない。
でも、古屋くんはそんな運動神経のない私を優しくリードしてくれた。
いつも優しく笑いかけて声をかけてくれる。
優しい人なんだなぁ。
その証拠に彼の周りはいつも友達で囲まれていた。
「ちょっとーなーにずっと見てんのよぅ」
「え?」
「結花さっきからずっと古屋くん見てるよ?」
「え?そんなことないよ!」
「ううん、ずーっと見てた〜!」
私、そんなに彼のこと見つめてた?
無意識に彼のこと追ってたの?
ううん、それはない、、、よね?
「なになに?彼に惚れちゃった?」
「そんなことないよ!」
即舞花の言葉に噛み付いた。
「そんなに噛み付かないでよ〜彼はいいと思うよ?」
「う〜、そんなんじゃないから!」
「あはは!むきになる結花かわいい〜」
も、もう!舞花ったら違うもん!
だから、今顔が赤いのもきっと気のせいだ。