次の日。
お昼休み舞花とお弁当食べていたら学園祭の話になった。
「ねぇ、結花だれとペアになりたい?」
「ペア?」
「あれ?聞いてない?体育祭のとき二人三脚するから次の授業ペア作るんだよ?」
「え、そうなの?でも去年はそんなのなかったよね?」
「うん、なかったよ。今年からできたらしくて」
「でも、なんで?」
「うーん、聞いた話だとクラスの男女の仲を深めるためだって」
「な、なるほどね」
今年の生徒会長なら考えそうなことだな
学園祭はすべて生徒会によって決められていて、先生は一切手出ししない。
何をしようが自由に決められるのだ。
「男女でペアを作るってことだよね?」
「そうそう!だからチャンスなんだよ!私は城内[きうち]君がいいな」
舞花は城内くんに片思いしている。
そのときの舞花はとてもかわいい。
やっぱり恋をすると人をかわいくするってほんとなんだな。
そんな舞花がときどきうらやましくなる。
「そうなるといいね」
私は心の底からそうなることを祈った。
「で?結花はいないのー?」
それは不意打ちだった。
「わ、私はいないよ」
「そうなのー?じゃあだれなのかわくわくだね!」
ドキドキ
えっ?
いつもは鳴らない胸の鼓動
私、だれとなるのか楽しみにしてるの?
それとも不安?
なんだろう、
私は自分の鼓動に疑問を持った。