「返事はまた今度でいいから、聞かせてほしい。」


古屋くんはそう言って教室から出ようとした。


「ま、まって!」


気づくと私は古屋くんの制服を掴んでいて、


「え?」


ドキドキドキドキ


「私も、ふ、古屋くんのことが好きです」


言葉はすんなり出ていた。


これが私の気持ち。


古屋くんに対する私の。


「ほんとに?」


コクコク


私は何度も何度も頷いた。


そこからお互い何も話せず、沈黙が続く。


だが、お互いで見つめ合っていた。


こ、この感じだめだ。


とにかくこの空気を変えようと口を開こうとすると、


急に古屋くんがしゃがりこんだ。


「え?ふ、古屋くん??」


「わぁーすごく緊張した。」


「え?」


「すんごく緊張した。」


「き、緊張?」


「うん。たぶん俺二人三脚より緊張してる」


古屋くんはすごく照れていて、


顔が真っ赤だった。


クス


「あ!なんで笑うんだよー!」


「え?ごめんね。ちょっと新鮮だったの」


「新鮮?」


「うん。なんか古屋くんかわいいなーって」


すると、古屋くんの顔が急に真顔になった。


「ばーか」


古屋くんが小声でつぶやく。


「え?」


「可愛いのは舞花だよ」





気づくと2人の距離はとても近かった。


か、かわいい?


しかも、、、今名前で、、、


「」