「古屋くん、、、」
私が見つめる先には古屋くんがいた。
2人だけの空間。
その空間だけに私の心臓は古屋くんに聞こえそうなほど、ドキドキしていて、
鳴り止むことがない。
あぁ、だめだ。
ドキドキが止まらないよ。
「来てくれてありがとう」
「う、うん。」
「俺、高崎さんに伝えたいことがあって」
顔が上げられない。
今きっと、、、ううん。
絶対に私は顔が赤い。
「高崎さん、顔上げて?」
っっ、、、!
いつにも増して古屋くんの声は優しい。
「あ、上げられないよ」
「なんで?」
「そ、それは」
「俺は高崎さんの顔を見ながら話がしたいんだ。」
ず、ずるい。そんな言い方。
でも、私は雰囲気に負けてしまい、
渋々顔を上げた。
顔を上げ、前を見ると、
真剣な目をして、私を見つめる古屋くんがいる。
そして、古屋くんが口を開く。
「俺、高崎さんのこと好きなんだ。俺と付き合ってください。」
好き。付き合う。
私にとって初めての言葉。
それらの言葉が頭の中で飛び交う。
古屋くんが私を好き。
―自分の気持ちに正直になりなよ―
急に思い出した舞花の言葉。
自分の気持ち、、、
古屋くんへの私の気持ちは、、、