そんなことを考えながらふと夢くんを見ると、目が充血していた。

「もしかして夢くん、眠い?」

「いや――ごめん。俺、ここんとこバッテリー切れやすくて」
 
お酒を飲んでいない夢くんの方が、フラフラし始めた。

「ああ、じゃあ私、帰りますね。片づけておくから」

「帰らないで」
 
ふいに、手首を掴まれた。

「――」
 
私は驚いて彼を見た。

「あ、ご、ごめん。俺、淋しがりやでさー」

「ああ、そっか。じゃ寝つくまで傍にいるよ」
 
終電まで、あと2時間ほどあった。
 
もう少し、飲みたい気分だったし。
 
夢くんはブルーのギンガムチェックのパジャマに着替えた(パジャマ萌え~)。

コタツにメガネを置き、ベッドに倒れこむように寝転がると、やがてすうすうと寝息をたて始めた。