「そーやって話をそらすところが……」

「――もう、いいですっ」
 
なんか、今日の夢くん、イジワル……。
 
家の中で、2人っきりだからかな――?
 
そんな表情の彼を、見ることができて嬉しい。
 
これからも、色んな彼を、見ていきたいな――。

「夢くん、タバコやらないよね」
 
デリバリーしたピザを、四角いコタツテーブルにのせて言った。

「うん。やったことない」
 
ピザのチーズをぴろーんと伸ばし、ピースを手にとって彼はうなずいた。

「マジメだねぇ」

「体質に合わないと思って」

「体質って――夢くん、意外にナイーブ?」

「うん。神経質かも」

「A型?」

「A型」