帆乃香の質問に、あっけらかんと鈴は答える。

「とっかえひっかえじゃないの」

「だって、飽きたんだもん。大輔ってなんていうか、生真面目でぇ。寝てる暇あったら学校に来い、とかって言うんだもん」

鈴は唇を尖らす。

「それ、生真面目って言わないから。皆思ってることだから」

帆乃香が突っ込む。

「だって、梨聖たちだって講義サボってるじゃん」

「学校には、行くだけ行ってるよ。一応。それに、この前の大学祭で実行委員なんてやってたんだから、私。ぐうたらじゃないわよ」

お祭り騒ぎの好きな私と帆乃香。

興味本位で実行委員をやっていた。

大変だったけれど、楽しかったな。

充実感で溢れて、その打ち上げのビールが美味しかったこと。

「ふうん」

「大輔くんも気の毒ね。こんな女に関わっちゃって」