呼んでも、白く硬くなってしまった夢くんはもう返事はしてくれない。

お兄ちゃん。

お兄ちゃん。

お兄ちゃん。

ねえ、妹がこうして呼びかけているのに。

ねえ、なんでもう応えてくれないの?

笑ってよ。

ねえ笑ってよ。

お兄ちゃん……夢くん――。