肌はがさがさだったけれど、可愛らしいひとだった。
目が大きくて、らんらんとしている。唇もぷっくりとして綺麗な形だ。
「連れてきた」
涼くんが私を指差す。
そこで初めて気がついたようで、お母さんは嬉しそうに“まあ、まあ”と感嘆の声を上げた。
「近くへいらっしゃい」
さっきよりわずかだけど、大きな声でお母さんは私を呼んだ。
ベッドへ近づくと、お母さんはより一層笑顔になった。
「香林梨聖と申します」
「あなたが涼の彼女さんね。初めまして」
「初めまして。あの、お加減いかがですか」
「今日はね、気分がいいの。涼が彼女さん連れてくるって言ってたから、待ち遠しかったのよ。可愛らしいお嬢さんね。ほんと、女優の立川絵里みたいだわ」
立川絵里、とは今を時めく女優で、さほど可愛いわけじゃないけれど愛嬌があって人気だ。
目が大きくて、らんらんとしている。唇もぷっくりとして綺麗な形だ。
「連れてきた」
涼くんが私を指差す。
そこで初めて気がついたようで、お母さんは嬉しそうに“まあ、まあ”と感嘆の声を上げた。
「近くへいらっしゃい」
さっきよりわずかだけど、大きな声でお母さんは私を呼んだ。
ベッドへ近づくと、お母さんはより一層笑顔になった。
「香林梨聖と申します」
「あなたが涼の彼女さんね。初めまして」
「初めまして。あの、お加減いかがですか」
「今日はね、気分がいいの。涼が彼女さん連れてくるって言ってたから、待ち遠しかったのよ。可愛らしいお嬢さんね。ほんと、女優の立川絵里みたいだわ」
立川絵里、とは今を時めく女優で、さほど可愛いわけじゃないけれど愛嬌があって人気だ。