「ん~ん、明日の朝、食べればいいよ。朝食作らなくてラッキー」

「ははは、そうか。ありがとう」
 
夢くんは横たわった。

「ベッドで寝なよ」

「うん~」
 
まるで、ノンアルコールビールで酔っ払ったみたいだった。

「お風呂は?」

「梨聖ちゃん、先入っていいよ」

「うん、じゃあしばらくしたら入る」
 
私はゆっくりとワインと料理を堪能した。
 
夢くんはベッドに横たわったまま、静かにしている。

「プレゼミ生って、何人くらいいるの?」
 
起きているか解らなかったけれど、声をかけた。

「ん、10人くらいかな、うちのクラスは」
 
夢くんは起きていた。

「女の子もいるの?」