割り箸を割いて、私はサラダにありつく。
 
しゃきしゃきした野菜は、とっても美味しかった。
 
ビールも進んだ。

「梨聖ちゃん、もう飲んだの? 何か頼む?」
 
斜向かいに座る大輔くんが、私に声をかけてくれた。

「うん。ビールお願いしようかな」

「じゃあ、俺も」
 
そう言って、大輔くんは残りのビールを一気飲みした。

「智哉、ピンポン押して」
 
言われた智哉くんは、手許の呼び出しボタンを押した。
 
ややあって、店員さんがやってきた。
 
次にビールが運ばれてきたのは、鳥のから揚げと同時だった。
 
から揚げも大好きだ。ビールに良く合う。
 
私はぐびぐびとお酒を飲んだ。

「スマホってさ~、電池持ち悪いよね」

「俺、まだガラケー。スマホの利点がわからん」