「来るって、どこ?」

『駅前』
 
駅前まで、歩いて15分程。往復でも、夢くんの講義が終わるのには間に合う。

「いいよ。見せたいものって、何?」

『それは、お楽しみ~ふふふ』
 
鈴の含み笑いで電話は切れた。
 
また、あたらしい彼氏でも紹介されるのかな、なんてぼんやりと思っていた。