目を覚ますと、日はとっぷりと暮れていた。

あれ? ――えっと……。
 
階下からは、今度はおいしい晩ごはんの匂いがしてきた。

お腹へったな。

あ、そういえば夢くん――。

私はくしゃくしゃになった洋服を着替え、階下へと行った。

リビングのドアを開けると――ソファにはまだ夢くんがいた。

私が入って行ったことによって中の空気は変わった。

なんか、ピリッとしたような。

だけど、それはすぐやわらかい空気になり――いや、やわらかな空気を取り繕って、お父さんが私に言葉を発した。