テーブルに視線を移すと、ケーキが少しだけなくなっていた


嘘でしょ?


駆け寄るとケーキの三分の一ぐらい食べた形跡があった。


「り、亮このケーキ食べた?」


「そんな変な見た目のヤツ、間違っても食わねぇし」


……だよね。

ってオイ!


ってことは…お母さん?お父さん?


あたしは慌てて階段を駆け下りリビングまで走った。


「お、お母さん、あたしが寝てる間にケーキ食べた?」


「何よいきなり。食べないわよ変な見た目のものなんて」


……ですよね。



もう一度部屋に戻ると、亮がケーキを食べていた。