「えー?はは、考えとくよ」
冗談だと思われたかな。
「今度の週末はおでかけできる?」
「うん。空けとく。どこ行こうか」
…よかった。
だけど金曜の夜…
「行けない…?」
『ごめんね…。ほら、この前話した…今日もまたやっちゃって明日謝りに行こうと思って…』
ガッカリ…というより、彼女がまたひとりで泣いてるんじゃないかと気になった。
『本当にごめんね…。早い方がいいかと思って…』
「…僕も行く」
『え?』
とっさに僕はそう言った。
『…でも』
「邪魔はしないからさ」
この時僕は、強引にもそう言った。
僕がついていったところで何ができるわけじゃないけど…
単に一緒にいたかった。
だけかな…。
僕のわがままだった。
「よ。ごめんな、無理言って」
「ううん。こっちこそ…」
やっぱり彼女は元気がなかった。
当然か…。