彼女はすっかり元気になったと、いつの間にか僕は勝手に安心してたのかもしれない…。
過去は……消えやしない。
「おっはよう!俊平ちゃん!」
「お…おはよう…。福澤さん…酒飲んだ!?」
「飲んでないよー!…ちょっと…テンション上げすぎたね!ははは…」
「…そういやさ、名前…で呼んでいい?」
「い、いいよ!」
「うん…。僕のことも呼んでいいよ」
「うん…つーかもう呼んだけどね!にゃは」
「…ふざけないでさ」
「うん…」
「じゃ…、みやび」
「くっ……ぷくくくくく…」
「笑うなよ!」
「だって、なんか変な感じ!」
「…もうやめた」
「ああ、ごめん!朝ご飯食べてってね、俊平」
「お…おう」
おもいっきり照れまくった朝だった。
「あー、幸せだな。ご飯うまい!」
「それはどうも。毎朝ちゃんと食べてる?」
「朝はあんま食わねえなぁ」
「ちゃんと食べなきゃだめだよ」
「めんどくせぇよ、自分で作んの。…みやび毎朝作って?」