「いえ…、忙しいのかもしれませんね。失礼しました」
その時は諦め、僕は帰った。
けど…
気になって、夜も何度も電話を入れた。
メールも送った。
応答は……ない。
僕の不安感は増すばかり…。
いてもたってもいられず、再び彼女のアパートへ向かった。
明かりは…
ついてる!!
ーピンポーン
「福澤さん!ふく…」
彼女は驚いた顔で出てきた。
「よかった、元気そうで…」
「ええ?どうしたの?…高原くんは顔が青いよ!?」
僕は君のことが心配で…血の気もひいてたんだよ…。
なんて言わなかったけど。
「電話…したんだぜ。メールも…」
「そうなの?ケータイなくしちゃったのよー、今日もずっと心当たりを探したんだけど…」
「なんだ…、それで応答なかったんだ…」
「…なぁに、私が自殺でもしたんじゃないかと思った?」
「そんなこと…、まぁ少しだけ」
「そんなことしないよー。高原くん心配性だったのね。ふふふ」