彼女は僕に救いを求めていたんだ…




「ごめんなさい…」

「えっ…どうしたの!?」



なんだか悔しくて…涙が出てきた…。








「あの子、あんなんでちゃんとやってるの?」

「はい。昔とは全然変わってて…、再会した時も彼女の方から声かけてくれたんです」

「え~?信じらんないわ…。何をしてるの?…危ないこととかしてないでしょうね?」

「い、いいえ」



少し足を踏み入れそうなこともあったけど…。



「元気で…いるのね?」

「はい…」





心配なんかしてない…



それは突っ張ってるだけで、本当はずっとずっと心配で仕方なかったんだ…。




「あの…大丈夫です。無事でちゃんと一生懸命生きてるってお伝えしたくて今日は…突然来てすみません」

「俊平くんが謝らなくていいわ。…ごめんね見苦しいとこ見せたりして。教えてくれてありがとう」



母親が、やっと笑ってくれた。







「それにしても…俊平くんとそういうことになってるなんてねぇ。あなたのこと本当に好きだったもの。みやび喜んだでしょう」