「……………」
そして、山のように積み重ねられたノートを見せてくれた。
「これ、あの子が毎日書いてた日記。読んでみる?」
「え!?…でも勝手に見たらマズいんじゃないですか!?」
「黙ってたら平気よ。…親としては恥ずかしい部分もあるけど、こうやってわざわざ来てくれたし、あなたには読んでもらいたいわ」
「………」
多少罪悪感を抱きながらも、僕は彼女の日記をめくった。
そこにはその日の出来事より、その日の気持ちがぶつけられていた。
不登校時代の苦しみ…
学校に行けた時の苦しみ…
家での苦しみ…
赤裸々に綴られていた。
そして…所々に僕の名も書かれいた。
ー助けて…
…僕は優等生なんかじやない。
同級生がこんなに苦しんでいるのに、立ち止まりもせず、振り向きもせず先へ進んだ。
僕だけじゃない…みんなそうだった。
だけど僕だけでも手を差し伸べられてたら…