「…んあー!!頭キーンきたぁ…」

「ほらぁ、言わんこっちゃない」

「え~?言ったっけ?」

「…言ってないか」



そうだ。言わないと…



「福澤さん、昼のことなんだけど、あれなんでもないから」

「え?」

「あの娘は課の後輩で、なんか…急に告ってきたんだけど、ちゃんと断ったんだ。なのになんか、逆にふられたような感じになって腹立って…」

「何のこと?…べつにいいじゃん!誰とご飯食べようが、告白しようがされようが…私は関係ないじゃん!」

「…じゃあなんで逃げた?」

「ええ?私、逃げてなんかないよ!…あと、昨日のこともべつに気にしてないから!」

「え…」

「…あれさ、私を慰めるために言ってくれたんでしょ。わかってるんだから!」

「わかってないよ!僕は本当に…」

「いけない!4時から面接なんだ!私もう行くね!」

「あっ、福澤さ…」





彼女はちゃんと受け止めていなかった。




関係ない…




じゃあ…なんでちょっと怒っているんだ。